昔の機械の面白さ 2

ここでは、今はほとんど使われなくなったけど、先人たちが考えた面白い技術を紹介していきます。

第2弾はキャブレータの加速ポンプです。ちなみにキャブレータとはガソリンと空気を適切な割合で混合させてエンジンに供給する装置です。今は電子制御になってキャブレータついてる新車は多分ありません。

キャブの装置で「アクセルを急激に開くと混合気が一時的に薄くなる」のを防ぐために設けられているのが加速ポンプ(挿し絵)です。アクセルを踏むと連動してコネクティング・ロッドが引き上げられる⇒右のロッドが押し下げられる⇒赤い燃料が加速ノズルから噴射される・・・といった単純なものです。

面白いのは、水鉄砲みたいなピストンとシリンダの径が絶妙なスカスカ感で、ゆっくり踏むとすき間がスカスカなので燃料はピストンの上側に回り込んであまり加速ノズルから噴射されない、急激に踏むと勢いがあるので加速ポンプからたくさん出る。といった具合に踏み加減に応じてリニアで制御できているところです。これっ教科書にもあまり書いてない面白いところだったんですが今となっては無用の知識です。(-_-;)

でも「よく考えられてるなぁ!」って思いませんか!?

あっ、あと旧車のイベントとかでキャブ車がエンジン掛ける前にアクセルをパカパカ踏む”儀式”を見かけたら、上記の装置で燃料を濃くして始動性を向上させてるんだなと思ってください!また運よく運転席に座らせてもらってもアクセルパカパカ踏んじゃだめですよ!かぶっちゃうので!!(yagawa)

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  • 更新日:2021.09.08

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